(解説、のようなもの)
店主ひとりで切り盛りし、全てが目の届く範囲にあるというお店も
それはそれで価値があるし、すごくいいものだと思っています。
では、会社としてのディスカバリーは。
「チームディスカバリー」が一丸となって、たくさんのお客様をお迎えする
すこし賑やかなお店をやっています。
それは店主や料理長のひらめきのみでメニューをつくるのではなく、
社員スタッフみんなでメニューを考えて発展させる。
料理と同じく、サービスも。
そして何より、お客さまを常に楽しませ、驚かせてゆく。
料理人、サービス共にある程度の人数がいて、
ある程度の設備が整っている店舗。
そういう場所にいちばんしっくりくる言葉として「レストラン」を使わせてもらっています。
ほとんど世界共通語だし、「居酒屋」「割烹」などのように
お店の機能や業態だけを表す言葉ではなく、そこに「休息」「回復」
「元気にさせる」というおもてなしの意味合いも含む言葉です。
ディスカバリーで一番大切にしていることは
「楽しませる」ということです。
「作れるようになる」と「楽しませることができる」は別もの。
上手に魚が焼ける。寿司は誰よりも上手く握れる。
そういう技術の上達とともに、
ディスカバリーでは「とにかくお客様を楽しませたいという気持ちも磨く。
「作れるようになる」と「楽しませることができる」を同時に考えて
その場限りではなく、常に新しい発見をし、お客様を楽しませ続ける。
料理のプロの世界もすこし前までは、厳しい修業や徒弟制のような、
昔ながらの制度がありました。
その中で厳しく育てられた料理人やサービスマンは努力を重ね、
トップとなる。
独立してその場所から離れ、自分の店を持つ。
先輩方のおかげでディスカバリーも「和食」というジャンルでお店を展開できていて
その伝統や流れへの理解と感謝の心をもちつつ
ディスカバリーらしい空気を大切にしながらチームで前進していくことを大切にしています。
お店に行って、たまに感じてしまうことがあるスタッフ同士の緊張感。
楽しんでいた気分もアルコールも一気に飛んでいってしまうプロの世界の気配は
お客様に気づかれてしまってはいけないもの。
もっともっとディスカバリーみんなで楽しく、そしてもっともっとお客様を楽しませ続ける。
日本料理が「どんどん世界へ広がってゆくこれからの和食」になっている今
ディスカバリーも社会の役にたちたい。
そういう思いで、組織として取り組んでいます。
新しい店舗は、ひとつの「プロジェクト」。
料理人、サービスマン、スタッフが垣根なく
プロジェクトメンバーとして、メニューやサービス、
マーケティングについて意見を出し合い、作り上げてゆく。
情報はどんどん共有する。やりたいことはやってみる。
「私の会社、私の店」ではなく、みんなで作っていくスタイルです。
お皿の向こうにも、こちらにも、常にたくさんの「人」がいる。
たくさんの人と共有できる、どんどん人が集まってくる
「フードデザイン」。
真ん中にあるのは「楽しい、です。」というデザイン。
ディスカバリーは、そんな集団でありたいと思っています。